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成蹊会会長就任挨拶  成蹊会会長 瀧 秀彦

瀧 秀彦

瀧 秀彦

私は去る6月23日に成蹊学園で開催された会員総会後における会長選挙で会長に選任され就任いたしました。
成蹊会会長の職は歴代旧制高等学校の先輩方の中でも選り優りの素晴らしい経歴と実力を持たれた方々が就任され、成蹊会の基礎造りと今日の発展を支えていただきました。

成蹊会の歴史の中で、今回初めて成蹊大学の卒業生である私が会長に就任し、責任の重大さを実感し身の引き締まる思いをしております。
会員の皆様のご支援、ご理解をいただき成蹊会の発展に尽力してまいりたいと思っています。
前会長岩崎英二郎氏は、3期6年にわたり成蹊会の改革に真摯に取り組まれ、財政の健全化、理事・委員の若返りによる組織の充実、学園との関係改善などの諸問題を着実に解決され、改善の成果が顕著に現れてきています。
私もこの流れを踏襲し、更なる改革の成果を高めて行きたいと考えてこれからの成蹊会の進むべき方向について考え方の一端を述べさせていただきます。

私は岩崎前会長より諮問を受け、理事会の承認を得て「成蹊会の21世紀に向けてのあり方」の検討会のチームリーダーに指名されました。
各同窓会より問題意識の高い7名のメンバーを選び、事務局から2名の理事を加えてチームを組み、このチームの名称を「チーム21」と命名し、成蹊会の現状分析、問題点の発見と整理、その課題解決の方法などを精力的に検討してきました。
諮問の趣旨は以下の通りです。
当会の組織人員は大学卒業生が8割強を占める現状にそぐわぬ面も多々発生し、会全体が「制度疲労」を起こしかけてないか。
会員増加に反し、年会費納入会員の減少(成蹊会への無関心層の増加)、資金運用益の極端な減少などにより財政的にも危機的な状況におかれている。これに対する基本的解決策はあるか。
当会は社団法人成蹊会としての公益団体であり、行政改革の一環として当局の指導もあり、現在の定款を見直す必要にせまられている。
以上の点を踏まえ、「チーム21」で成蹊会のすべての事象について、タブーなしにフランクに議論してほしい。このテーマで検討をすすめ当面の施策として、

  1. 成蹊会の年次総会の改善
  2. 新設大学4学部同窓会活動の活性化
  3. 各種会員定義の明確化
  4. 理事・委員及び役職者の選任ルール
  5. 谷岡基金の使用目的特定

更に、中長期的検討課題を明確にし考察をしてきました。この提案の一部が実現したのが成蹊会の年次総会を学園キャンパス内で開催できたことで、その成果が現れました。 今回私は「チーム21」のメンバーから外れ、チームリーダーを政治経済学部3回生の山本亨介氏にお願いし、検討を継続していただくことにしました。 新チームでの積極的な検討と、建設的な諸提案を期待しています。そして「チーム21」の改善提案を理事会に諮り、成蹊会の活性化に貢献したいと思います。

成蹊会の活動は定款4条に規定されている「この法人は、学園建学の精神の発揚を促進し、学園の後援及び育英を行うとともに、会員の親睦研修を図り、もって教育の発展に寄与することを目的とする」という条項の内容を達成することが基本であると考えております。

成蹊会の現状を踏まえ基本的に以下の点を実現したいと考えております。

  1. 卒業生にとって成蹊会をより意義のある、身近なものにする。
  2. 上記活動の源泉としての収入の道を開拓、確立し増収を図る。
  3. 上記活動を健全かつ効果的に実施するために組織形態、運営方法を改善する。

あらゆる改革、改善においては総論賛成、各論反対が常態化しています。成蹊会の改革は皆様の賛同を得て着実に実現したいと思います。 会員各位のご支援、ご理解、ご指導を切にお願い申し上げます。

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